学級独自のカレンダーをつくろう。

生徒たちは、この一週間、この一カ月、この学期、どのような活動があるのか知っているだろうか?また、何で知るのだろうか?何で確認するのだろうか?

ある学級の帰りの会に行ったときにこんな場面に遭遇した。「えっ、明日そんなことするの?忘れてた」「そういえば定期テストはいつ?」…帰りの会で翌日の予定を確認する場面。きっと、その生徒は次の日のことだけを考えて生活しているのでしょう。

生徒が見通しをもつことは、物事の優先順位をつけるために、また何をすべきかを明確にするために必要なことです。ならば、学級のみんなが学級の歩みに見通しがもてるよう、カレンダーをつくってみてはどうだろうか。

目次

カレンダーで計画的に活動しよう。

学級カレンダーがあると、いろいろなことが目に見えます。

学校は(どの社会でも同じですが)、いろいろな活動を同時進行しているところです。

体育祭の取組と生徒会選挙が近かったり、終わるとすぐテスト、学級組織も決めなきゃ。そんなことばかりです。そして、個人的な活動、部活動の試合や地域行事など。同時進行だらけなんです。

そこでカレンダーが登場します。カレンダーの効果が見えるのは、生徒の「○○があるから、これやっとかなきゃ」というつぶやきです。

カレンダーがないと「これもあれも明日までにやらなきゃ」という生徒が出てくる。それでは活動の質が落ちるだけです。

カレンダーで学級委員の語りをレベルアップします。

帰りの会で、学級委員が話す機会を設けている学級は多いでしょう。その時学級委員たちは、どうやって話す内容を決めているのだろうか?

何人かの学級委員に聞いたことがあります。するとこんな回答でした。

  • その日の出来事で、よい表れや修正すべき表れについて話す。
  • 明日の活動を確認して、準備すべきことを話す。
  • 学級のカレンダーを見て、学級のやるべきことと自分たちの活動を比べて話す。

これを続けると力がつくなぁ、と思うものばかりだが、一番レベルの高いのは最後です。

学級のカレンダーは、学級委員が教卓から見える字の大きさで、学級の側面(やや前方)に位置づけることが望ましいでしょう。

そうすれば、学級委員が学級カレンダーを見ながら話し、仲間も眺めながら話を聞くことができるからです。

掲示物としての学級カレンダー

僕は掲示物として学級カレンダーを手書きでつくることをお勧めします。理由は・・・

  • みんなで一つのものを共有したいから。
  • PCでつくったものを拡大すると、手を加えなくなるから。
  • 字やレタリングが得意な生徒が活躍できるから。

特に最後の理由だけでも、手書きカレンダーの価値があります。

ある放課後、学級委員と何人かが翌月のカレンダーを作っています。話し合っている真ん中に、字の上手だが、とても大人しい生徒が模造紙に書き込んでいます。

その生徒は、言われたように書き込んでいるが「あれっ、この日の朝は何か活動があった気がする」

翌日、学級委員はこの発言を取り上げ、「○○さんの発言があったので、予定を少し変更できました。私たちの学級は助かりました。ありがとう」と、みんなに紹介したのです。

後日その生徒が「あの日から私は学級に居場所ができた気がします」と話してくれました。

部活動は部活動カレンダーが必須です。

学級の活動以上に目に見えないものが、部活動の流れです。

どの顧問も同じですが、となりで活動している部が、いつ公式戦があって、いつ練習試合があるのか、全く分かりません。担任をやっていると、このスポーツはこんな試合の仕組みなんだと思うこともあります。春の大会?秋の大会?市内大会?これは協会の大会?

顧問の先生が1年間の流れを示し、生徒と見通しを共有します。そして目標を立てて、練習試合を絡めながら練習計画を立てていきます。

部活の顧問をやっていると、1年間はすぐに過ぎていく。ガイドラインも整い、活動が限られている中、どれだけ充実させるかは、計画次第ではないだろうか。

まとめ

学級カレンダー、部活動カレンダーがないのは考えられません。

生徒が見通しをもって活動してほしい、生徒が主体的に活動してほしい、という思いをもっているなら、必須のものです。

まずは作ってみて下さい。生徒と一緒で構いません。生徒に任せても構いません。

作りながら、色分けしたり、列を複数にしたりと、結構楽しいものです。

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