行事は振り返りまでの見通しをもつ

行事は、生徒が成長する手段です。日常生活が向上する手段です。考え方や心が成長する手段です。

では、その目的である生徒の成長を手に入れたいのであれば、それを計画する時に、行事の大小に関わらず、振り返りをゴールとして見通しをもちましょう。

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あなたが特別活動主任なら、

体育祭を計画し、提案し、運営することがあるでしょう。その計画段階において、違う方向に努力してしまう可能性がある。それは、日程表のゴールを体育祭本番にしてしまうことから始まります。

タイトルまでが「体育祭までの道のり」となっているものをよく見ます。

そして体育祭が終わったときに、どこかの先生が「振り返り用紙とかは、統一ですか?」「運営の係会の反省とかはするんですか?」と。

ひどい教務主任がいると「翌日の1時間目は学活にしなくていいのか?」と前日に指摘します。

それでいいはずがありませんよね。

スタートからゴールまでを見通す。

教員のスタートは提案日、ゴールは取組の評価日とします。そして生徒のスタートは、実行委員長が活動初めに語る時で、ゴールは体育祭終了後約1週間たったくらいの振り返りの日とします。

ポイントは、体育祭終了後約1週間です。そこで実行委員長の活動終了の語りを入れる。実行委員長の「頑張ろう」で始まり、実行委員長の「ありがとう」で終わるイメージです。

体育祭閉会式の後を考えることから、始める。

体育祭閉会式の直後は片付けがあります。しかし、その前後で必ず入れたいものは、チーム解散式と学級会(短学活)です。

その翌日から、一週間で計画したいのが、係会ごとの振り返り会と、個人の振り返り、学級の振り返りの時間です。

そして、実行委員会はその振り返りを集約。その集約は、その後の生徒会活動や翌年の体育祭に活かされることになります。

これを計画することで、体育祭が体育祭当日だけのものではなく、体育祭の取組み全体という捉えを生徒たちと先生方に植え付けることになるのです。

担任の立場で体育祭を計画する。

特別活動主任から提案があり、担任の立場で計画をしていく段階があります。その際に「体育祭当日をゴールにした提案」であるか、「体育祭の1週間後をゴールにした提案」であるかを知ります。

後者であったら問題ありません。その提案に乗りましょう。問題は前者であったときです。特別活動主任に指摘したり、相談したりできる環境であれば、そうすることが良いのですが、できないこともありますよね。

そうしたら、担任として計画をつくる際に、学級独自のゴール設定をしましょう。

他の活動も同様です。

体育祭に限ったことではありません。例えば、学年レクや選挙、講演会や夏休みなども同じように考えるといいでしょう。

講演会については、目的を生徒と理解し、参加するモチベーションを高めて、会場に時間までに生徒を送り込めばOK。そう担任からしてみれば思ってしまいます。

しかし、その講演会を通して生徒を成長させようとするならば、講演会から戻り、その内容を生徒が思い出したり、まとめたりして、自分の生活と重ね合わせられるとこをを考える機会をもつのです。それを学級で共有したり、文字で残してもいいでしょう。

担任は、そこまで計画をして「今度、講演会があるよ」と活動のスタートを切るのです。

見通しをもつ

生徒が見通しをもつことの大切さが、学習指導要領にあるが、先生が見通しをもつことはもっと大切です。先生が見通しをもたなければ、生徒が見通しをもつことはないからです。

そして、その見通しは活動自体ではありません。活動を通した生徒の成長に対してです。

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