
3年生の担任です。
生徒たちは受験生なのに勉強していないと思う。
どうしたら生徒たちは勉強するようになるのか教えてほしい。
こんな疑問を解決します。
- 持続可能な学習習慣とは
- 勉強時間は毎日確保する
- 勉強時間よりも質を追求する
- 集中して勉強する時間は授業である
- 中学3年生として充実した毎日にする
- 身体と心を考えた持続可能な学習習慣を目指す
結論、生徒がやる気になることを目的に声をかけるのではなく、生徒が努力を持続できるように考え方を整理してあげることが大切です。
なぜなら、生徒がやる気になり、無理な学習手段をとってしまうと、その時だけは学習するが持続しないので学習効果が上がらないからです。
そこで本記事では、持続可能な学習習慣について深掘りして、アプローチ方法を紹介します。
では、いきましょう!
持続可能な学習習慣を考える前に
持続可能な学習習慣について考える前に、目的を整理しておきましょう。
例えば、こんなケースは持続可能な学習習慣を身に付けることではありません。
- テスト週間だからと言って、夜中の2時まで家庭学習すること
夜中の2時まで学習したら、翌日の昼間の集中力は落ちます。体調を崩すリスクがあります。そもそも睡眠時間を削って学習することは、学習効果が落ちます。
- 受験生だからと言って無理をして、自分の実力以上の高校に入学をしたとしたら、高校生活はとても厳しいものになることが予想されます。
高校生になっても無理な学習を強いられることになります。高校は入学することが目的ではなく、高校で自分の資質・能力を向上させることが目的であるべきです。自分の実力や興味関心に合う高校に入学できると幸せですね。
持続可能な学習習慣を生徒の心を体を考えてアプローチする
勉強時間は毎日確保する
勉強時間よりも質を追求する
集中して勉強する時間は授業である
中学3年生として充実した毎日にする
まとめ
断眠パラドックス



「君たち3年生は受験生だから…」と言っている先生がいました。



何か問題でも…?みんな言ってることじゃないかな。



そこに違和感をもってほしいのです。
学習することは、受験のためでも、受験生だからではないですよね。
- 生徒が目指すべき学習習慣が分かる
- 学習の目的を再考することができる
- 学習に対して、先生のスタンスが分かる。
成長期にある中学生、健康的な生活を送ることを土台にして、学習に励むことを勧めましょう。
中学生は、身体も心も大きく成長する時期です。
学習することを優先するあまり、睡眠時間を削って学習することには、デメリットが大きいでしょう。
健康的な生活を送る上で、無理なく継続的に学習することが理想ではないでしょうか。
そう考えると、次の先生方の言動や仕掛けに疑問を感じます。
- 3年生に「受験生は・・・」「受験生だから・・・」という先生の発言。
- テスト週間に『学習時間調べ』や『学習時間競争』などをしていたり、それを掲示していたりする先生の仕掛け。
- 『きれいなノート』をコピーして掲示したり、紹介している先生。
『受験生』だから勉強するのか?
僕には、中学3年生に『1度しかない中学最高学年の1年間の毎日を噛みしめながら、味わいながら過ごしてほしい』という思いがあります。
逆に言うと『受験生だから勉強する1年間にはしてほしくない」のです。
言葉遊びだと言われることを恐れずに言うと、
『今も楽しく、将来も楽しく』するために、中学3年生を味わいながらも、受験でも勝つために勉強もおろそかにしない。その結果『受験生』となるのだと捉えたいのです。
そうすれば、学習する目的をもつ生徒を育成できるようになります。
先生の言葉にも変化があるはずです。「受験生だから勉強しなきゃね」ではなく「目標に向かって頑張れ」に。
勉強時間が長いことは、いいことなのか?
勉強時間が長くて褒められるのは、中学生までです。
高校生や大学生は、勉強時間がどのくらいあるかなど誰も気にしません。社会人もです。
中学を卒業すると、いかに効率よく、短時間で結果を出すかだけが求められるようになるのです。社会人においては「仕事が遅い」などと、怒られることもあります。「努力するのは当たり前、結果を出そうよ」の世界が待っているのです。
中学生は、夜遅くまで勉強すると「頑張ってるね」などと言われます。しかし、高校生や大学生、社会人は、夜遅くまで勉強したり働いたりすると「次の日に影響するよ」「体を壊すような働き方はよくないよ」と言われたり、自覚するものです。
中学校の先生は、生徒にどのようなことを身に付けてもらいたいのでしょうか。
健康的な毎日(早寝早起き)を送り、毎日6時間くらいある授業の中で全力で勉強し、スポーツや友人との交流を楽しむ、そんな中学生になってほしくないのだろうか。
遅くまで勉強し、朝起きるのがつらくなって、授業中に眠くなり、下校したらダラダラ勉強する。体調も崩し、学校を休んだりもしてしまう。そんな心配はないのだろうか。
健康的な日常の送ることが第一、その範囲内で学習効果を上げることを考えましょう。
「きれいなノート」をほめる理由が知りたい。
ノートは道具です。目的ではありません。
ノートに書くことは、手段です。目的ではありません。
綺麗にまとめてあることを否定するつもりはありません。また、雑に書くことを推奨するのではありません。
その先生には、綺麗にノートにまとめること自体が目的になってしまうことをしているのに気付いてほしいのです。
先生が褒める、認めるということは、それだけの影響力があります。「綺麗にまとめられています、素晴らしい」と言わないでほしいのです。
まとめ
今回は、先生方の頑張りを否定的に書いてしまいました。
それは、先生方が頑張っているからこそ、次のように思うのです。
- 安易な声掛け、仕掛けは、その場しのぎになってしまいます。生徒の将来を見据え、どんな資質・能力を身に付けるかをイメージして、関わってほしい。
- 先生方の頑張りを効果的なものにして、生徒たちの大きな成長につなげてほしい。
そのために、もう一度考えてほしくて、この記事を書きました。
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