指導案から発想を変えていこう。

学習指導案をどうやって書くの?考え方の手順を考えましょう。

頭の中には構想がある、でも指導案を書くと、上手く表現できない。

指導案を書いて、研修主任や教頭に見てもらうと真っ赤になって戻ってくる。

そんな先生は、ぜひ参考にしてください。

目次

指導案をつくる大切さ。

指導案を書くことに否定的な先生がいます。「授業は生きもので、指導案にとらわれてはいけないから」という理由を聞くことが多いのですが、本当にそうでしょうか。

自分の授業構想(単元構想も)を言語化することは、構想に一貫性をもたせ、生徒の学びを上手にコーディネートすることにつながると思います。

乱暴に言うと、自分の考えた構想を文章に書き起こすことができない先生が、よい授業ができるわけがないということです。

指導案という言葉に惑わされないでね。

言葉から考えると『指導案』は、先生が指導するアイデアをまとめたものという捉えになります。

しかし、授業の中で先生が何を教えようと、何をさせようと、生徒の学びがなければ、もはや授業と言うこともできないのではないでしょうか。

生徒が学ぶこと、学びを深めることができることが、授業においての軸であり、重要なことなのです。

そう考えると『指導案』は、生徒が学ぶことが表現され、次に学ぶための先生の手立てが表現されるものであるべきです。

上手く指導案が書けないという先生は、このように考え方を変えていく必要があるのです。

目標に向かって、導入や活動を考える。

授業を構想するとき「この時間は何をしようかな?」と考える先生は多いと思います。また「この時間は何をさせようかな?」と、平気でつぶやいている先生もいることに驚いてしまいます。

こんな先生方は、ぜひ発想の転換をお勧めします。

「この時間では、生徒がどんなことができるようになるといいのかな?生徒が何を身に付けることができるといいのかな?」から入ってください。

その後で「そのためには、生徒がどんな活動をする必要があるんだろう?どんなことを考えて、練習する必要があるんだろう?」と考えていきます。

そうすれば、目標に向かってストレートで、スリムで、無駄のない学びの展開が期待できます。

学級のみんなで学ぶのだが、1人の学びに焦点を当てる。

指導案の中で学習者としての対象は、その学級に所属する生徒全員になります。当たり前ですね。

でも、授業の展開を考える際には、生徒の1人に焦点をあて、その生徒がどのような学びを進めていくかを考えてください。特に『深い学び』へと誘う『協働的な学び』を考える際に。

グループワークを取り入れることを考えるとしましょう。

「生徒が何について考えて、意見交換をして、グループで結論を出して…」と考えるとすると、先生の手立てが、とても雑になりがちです。

それを「A君が、何について考えて、こんな意見を出して、こんな意見をもらって、それに反論して、納得してから、そのグループの結論として…」と考えていきます。

そうすることで先生は「A君が、意見を出せるように、意見をもらえるように、反論できるように、納得できるようにするために、どんなことをする必要があるのだろうか?」と考えなければならない訳です。

先生の支援の手立てが変わってくるはずです。

アウトプット多めの授業を。

「インプットがなければ、アウトプットできるわけがない」のではあるが、インプット多めの授業では、知識の定着率は低く、学習者は受け身になりがちで、何より学習者が楽しくできないのではないだろうか

想像してみましょう。(少し乱暴な例ではありますが…)

自転車をつくる知識をたくさん仕入れることや、自転車に乗る知識を得ることがインプット。

自転車をつくることや、自転車を乗ることがアウトプット。

インプットは、アウトブットのためであり、アウトプット多め(中心)であるべきであると思いませんか。

まとめ

指導案は、自分の考えを言語化、構造化するためのものです。

次のように、考え方を転換しましょう。

  • 先生の指導ではなく、学習者(生徒)の学びを主体にして書く。
  • 生徒の活動から考えるのではなく、生徒が身に付ける力(目標)から考えて書く。
  • 学級全体を対象にして考えるのではなく、その中の1人をイメージして書く。
  • インプットではなく、アウトプットを多めにして計画する。

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