意味のある学級目標を掲げていますか?

「学級目標に向かって・・・」「学級目標に立ち返って・・・」などと言われますが、それができる目標を掲げているでしょうか?私の周りには、意味ある学級目標よりも、無意味な学級目標に出会う確率が高いように思います。

合い言葉、四字熟語、宛て字、語呂合わせ、英語(外国語)を学級目標として、一年間掲示している学級をよく見ます。それは、本当に生徒とあなたが目指すものなのでしょうか?

”たいよう”とか”、たんぽぽ”とか、○○組とか、目標が象徴するものを掲げている学級もあります。それが機能していればいいのですが、少し抽象的すぎて使いこなせてないのではないでしょうか?

「今日の君たちは”たんぽぽ”だっただろうか?」「明日も学級目標の百花繚乱に向けて頑張ろう」では、生徒の心の中は???となってしまうだろう。

そこで、意味のある学級目標づくりを少しだけお手伝いしたく、いく通りもある方法から1つだけ紹介しようと思います。

目次

学級目標づくりの方法を1つ提案します。

せっかく心を一つにして頑張ろうとするのだから、毎日使えて、意味のある目標に向かって学級の生徒と担任が活動していくことを目指しませんか。

※意味ある学級目標って何?と思われるかも知れないが、最後まで読んでみて下さい。意味ある目標かどうかは、学級の歩みの中で決まるものですが、上述したものは、意味あるものとは遠いものであることはわかると思おもいます。

①「どんな学級にしたい」という思いを文章にして、みんなで持ち寄る。

フレーズではなく、文章というのがポイントです。僕は「最低5行は書こうね」と生徒に伝えて罫線が入ったプリントを配布します。それだけの文章量を書くとなると、理由を加えたり、イメージしている具体像を語る必要が出てくるからです。

生徒は、カッコいい言葉や使い勝手のいい言葉を使いたがるものです。担任は意図的に「学級目標をつくろう」と言わない方がよいと思いますが、それでも気づく生徒は出てきます。

そんな生徒は、カッコいい言葉を探そうとするかも知れません。流行りの歌やドラマ、アニメなどからフレーズを引っ張ってくる生徒もいます。

そんなときは「それは、あなたが好きなフレーズであって、学級のみんなで目指すべきものではないよね」と気づかせてあげましょう。

②みんなの文章を共有して、共感できる文章を寄せ集める。

集まった文章を読み合ったり、発表し合ったりします。周りとおしゃべりしながら、共感できる文章を取り上げていきます。そして、共感できる文章(その生徒が書いた文章全てでも、一部でも構わない)を寄せ集めます。

1枚の紙に寄せ集めたものを全て印刷するといいでしょう。ここはでアナログの方がいいと思います。

③寄せ集めたものから、文章やフレーズをピックアップする。

自分たちの共感できた思いがつまっている文章や、フレーズがどれなのかを決めていきます。その際には、寄せ集めたもの以外からは持ち込みを禁止し、必ず寄せ集めたものから選ぶようにします。それを学級目標にしていきます。

まとめ

どうでしょうか?みんなの思いが詰まったものであり、意味ある活きた目標になりそうだとは思いませんか?

カッコいい言葉を見つけようとすること、辞書や四字熟語辞典を引くこと、英語にすること、新しい言葉をつくること、それらは自分たちの思いがつまった学級目標をつくることとは違う行動と思います。

思いが詰まった学級目標、決して文字遊びや文字選びで決まったものではない学級目標、きっと活きてきます。

担任の先生からしても、「僕らは、・・・という学級を目指しているんだよね。どう?今日の君たちは?」と問い続けられるものです。

そして学級の生徒が「僕たちの目標は・・・です。だからこれから・・・」などと言うようになったら、大成功だと思います。

※少し付け加え

  • 目標は、否定文ではなく肯定文にしましょう。
  • 目標は、焦らずに時間をかけてつくりましょう。場合によっては、6月とかになってもいいと思います。
  • 目標は、学年途中で変えても構いません。目標は、そういうものです。自分たちのことが分かってきて、目指すべきところはここじゃないと感じるのであれば、変えるべきです

 

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