
不要物指導したんだけど、スマホ持ってくる生徒がたくさん
どうしたらいいんだろう?



不要物指導?
どんな感じに指導したの?
まさか「持ってきちゃいけません」とか「ルールです」とか…



その通りだけど、違うの?



間違いではありません。
手段は何通りもあります。
しかし、その考え方に問題があるかも知れませんよ。
- 不要物指導の考え方が分かる。
- スマートな不要物指導の具体が分かる。
- 教員として、生徒の主体性を伸ばす考え方が分かる。
今回は、修学旅行に携帯電話やゲーム機などを持ってくる生徒がなくなるために、どんなことをしていけばいいか、一緒に考えましょう。
スマートな不要物指導
修学旅行や宿泊研修に行くにあたって、不要物指導はつきものではないでしょうか。
事前に「不要物を持ってこないように」と教員は生徒に指導します。
宿泊研修当日、持ってきた生徒がいたら指導します。
先生たちは、ルールを守らせるために頑張っていると思うのですが・・・。
厳しい指導をする先生たち。
「不要物をもってこないように」「ルールを守るように」「不要物をもってきて、余分な指導をさせないように」と、事前に指導します。
これでは、注意であり、脅しでもあります。これで生徒が不要物を持ってこなければいいのだろうか、と疑問を感じてほしいところです。
もしかしたら、その先生たちも上司(管理職や主任)から「絶対不要物や持ってこさせるなよ」と、プレッシャーをかけられているのかも知れません。
生徒に注意を促しても、脅してもいけません。先生は押さえつけようとしているのですね。
理由を付け加える先生もいます。
「不要物を持ってくると、活動に集中できないよね」「ルールをやぶると、規律が保てなくなる」
納得する生徒もいるでしょう。
でも、不要物を持ってくる生徒は「そんなの分かってるよ」と、思っていますよね。「分かってるけど持っていこう」となります。
理由を付け加えても、効果は薄いでしょう。ここでも先生は押さえつけようとしています。
生徒が生徒に「持ってこないように」と言わせる先生。
先生が言うのと、生徒が言うのは、生徒にとって違いがあります。
生徒が言った方が効果があるのは事実です。有効な手段の1つとして考えられると思います。ただ、もう一声と言ったところでしょう。生徒が生徒を押さえつけるように仕掛けているのですから。
係やリーダーが他の生徒に向かって「不要物は絶対に持ってこないようにしてください」と言う。
先生が言うよりも何倍も効果があります。しかし、この生徒は本心からなのだろうか?そうでなければ、この子が不要物を持ってくるかも知れません。
そうなればその生徒の信頼が崩れていってしまいます。その危険を孕んでいます。
生徒が「持ってこないようにしよう」と考えることを目指す。
上述した方法がダメとは言いません。それだけでは効果があると言い難いという感じです。
オプション的に使う方法として有効だと思います。
では、指導の軸をどこに置くか?
生徒の素直な思いからスタートし、持ってこない方がよいという結論に達するまで、真正面から考えを変えていくことです。
(当然、先生方は不要物を持ってこない方がよいと考えているのですよね。先生のように深く考えれば、不要物は持ってこない方がよいという考えに達するのですよね。そうでなければ、生徒は見透かしますが。)
まずは「不要物なるものを持っていきたいと思う生徒がいたら、そう思うことがその子にとって自然であることを、まずは認識することから始めましょう。
そのスタートから、脅さずに、すり替えずに、真正面から議論を挑み、考えを変えてあげましょう。
この宿泊研修は一生に一回である。
考え方や方法は何百通りありますが、僕ならこう言います。
こんな感じなら、脅しとは真逆になります。さらにいくつかの要素が含まれています。
- 生徒の気持ちを否定していないこと。
- 生徒のことをフラットに見ているというメッセージが込められていること。…「持ってくるな」の指導は、生徒のことを悪く見ていると思われてしまう。
- 『ワクワク』への方向性があること。
人生を楽しむコツもここにある気がします。
余談になりますが、人生の1つ1つの出来事に夢中になることって、人生を楽しむ最大のコツなのではないかと思っています。
だから、必要になるかもと、余分なものを鞄に入れて持って歩くことはしない方がいいのではないでしょうか。
生活感あふれる話をすれば、TVを見ながらスマートフォンを触るのは、人生損していると思います。
持ち物は最低限でいいのです。海外旅行に行くのも、小さな鞄にパスポートと鍵と財布、スマートフォンだけでいいと思っています。


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