学びの足跡は写真ではなく、エピソードを残す:担任の役割再考

ミスタ

写真を学級に掲示している先生はいますか?

もちろん、写真を掲示して学級の歩みが分かるようにしてるし、
写真をたくさん掲示している先生もいますよ。

ミスタ

写真を掲示するのは問題ありませんが、
今回は、写真ダラケの先生に・・・
もう一度担任の役割を考えてみませんか、という提案です。

「担任ですか?それとも、写真家ですか?」と問いたい先生がいます。最新の望遠の自前のカメラを机上に置き、生徒が活動するときは、カメラを構える。生徒の頑張っている姿を記録したい、それを保護者に示したい、という思いは分かります。しかし、それは担任の業務の優先順位の低いものです。

この記事を読んで分かること
  • 写真ダラケ先生の問題点が分かる
  • 学級経営において、写真よりも大切なことは何かが分かる
  • 学級経営の優先順位を考え直すことができる
目次

担任の役割を再確認しよう

担任の役割とは、

担任の役割は、個人として集団として生徒を成長させること、ですよね。

だから、担任が写真を撮り、それを掲示して、生徒が見ること、それが生徒の成長に、どうつながるかを考えて行うべきということです。

当然、世の中にはこの一枚を見れば、そのチームや個人の頑張りが詰まっている写真というものがあります。

しかし、それはプロの写真家が何万枚撮った中の一枚。僕らが撮ったら、ただの記録写真にしかなりません。

その記録写真を見て「○○があったね」「楽しかったね」という思いを生徒がもつことは、悪いことではありません。

全て否定しているわけではなく、生徒の成長に、どうつがなるかを考えるべきだと主張しているのです。

映像を撮る先生

「ムービーを撮っておくといい」などと言う先生がいるのは事実です。保護者に喜ばれ、協力を得られ、学級経営がやりやすくなると言います。

それは、事実かも知れません。しかし、そのメリットとデメリットを考えていますか?

メリットは分かる。
でもデメリットって何だろう?

ミスタ

それは・・・
教師の役割を考えれば分かります。
映像を撮る時間にやるべきことはありませんか?

そうか!分かった気がします。
生徒の活動を見ることに集中できないってことじゃない?

プロの学級担任なら、映像を見せて、学級経営をやりやすく…なんて手段は使ってほしくありません。生徒の活動をよく見て、生徒の成長を促し、そのことで生徒や保護者の支持を集めるべきでしょう。

保護者の方々には「この先生は、生徒のことを分かってくれている」「この先生になって、学級のことをたくさん話してくれる」「この先生は、生徒が苦しい時に助けてくれるし、一緒に悩んでくれる」などの声に喜びを覚えましょう。

「あの先生は、写真たくさん撮ってくれるし、ビデオを撮って懇談会でムービーを流してくれる」という保護者は、担任は誰でもいいと思っているのでしょう。ムービーを撮ってくれる素人でもいいということです。担任からしたら、恥ずべきことなのです。

担任のやるべきことは?

写真、映像を撮るのは、悪いことではありません。余力で行いましょう。

(写真、映像を撮りまくり、ムービーをつくっている先生は、絶対に働き方改革とか、定時退庁とか言わないでほしい。プラスαの仕事なのだから。)

ただ、芯を捉えた学級経営を行うなら、写真を撮る前に、活動を見て、生徒の成長などを捉え、その元になる心を捉えます。そして、そのエピソードを掲示したり、学級通信に残して、生徒の記憶に刷り込んでいきます。

写真が生徒の心に刻まれるのではなく、エピソードが刻まれていく、それが記憶として定着し、成長をメタ認知していくのです。

分かります。
大切なのは、写真や映像ではなく、
成長につながるエピソードなんですね。

まとめ

  • 担任なら、写真や映像と撮ることよりも、生徒の成長の方が優先順位が高いことを知ろう。
  • 写真を掲示することよりも、生徒のエピソードを言語化して掲示しよう。
  • 写真や映像は、余力が出てきたら、少しだけ撮りましょう。

余談です。芸人のエピソードトークは面白い、すべらない。それは、エピソードの無駄を省いて説明し、オチにつなげていくからです。オチを成立させるために、逆算してエピソードを組み立てていくのでしょう。

担任は、生徒が学んだこと、学んでほしいこと、学級の足跡としたいこと、などから逆算し、余分なことを省いたエピソードを文章にして掲示し、通信に書き、学級委員に語ってもらえばいいと思うのです。

写真は、その場面の一部を切り取ったもの、映像はストーリーが分かるもの。

成長のエピソードは、心の動き、仲間との関わり、集団の変化が、記録されたものです。

何年経っても生徒の心に残るのです。どちらを大切にしますか?

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