教員の主体性と仕事への向き合い方:思考・判断・表現を通した仕事術

ミスタ

みなさん、どんなことを意識して仕事をしていますか?
生徒の主体性を育む大切さを理解しながらも、自分自身は主体的に働くことができているでしょうか?

この記事を読むとこんなことが分かります。
  • 主体的に働くとは、どんなことかが分かります。
  • 同僚の先生や、管理職から信頼される働き方が分かります。
  • ”主体性”という概念の理解が深まり、生徒の育成につなげることができます。

同僚の先生や管理職と厚い信頼関係を築きたい先生、ご自身の働き方や仕事への向き合い方に不安や疑問をもっている先生に向けて、この記事を書きました。

目次

「思考・判断・表現」を意識した仕事術

主体性とは、個人が自分の考えや行動に責任を持つ能力を指します。

主体性を発揮することは、思考、判断、表現と深い関連があり、実際これらの要素は相互に影響し合い、個人の成長と成功において重要な役割を果たします。

そこで、次のような働き方(仕事術)を強くおすすめします。

同僚の先生や管理職と相談したり、意見をもらうことがあっても、自分自身で「思考⇒判断⇒表現」をしていきましょう。

でも、主任や管理職の判断を仰がなくていいの?

ミスタ

それは必要です。
しかし、判断を仰いだら、先生ご自身がもう一度「思考⇒判断⇒表現」しましょう、という提案です。
これから、詳しく説明しますね。

主体的な仕事を正しく把握するために…。

主体的な仕事術はどのようなものか?

正しく把握するために、主体的ではない仕事の仕方の例を挙げてみます。

間違った捉えの”チームで対応”

昨今では、「何事も”チームで対応”することが大切である」と、よく言われている。

チームで対応するよさ(例えば)
  • 異なるバックグラウンドや専門知識を持つ教育者や専門家が協力し、より多面的なアプローチを取ることができる。
  • 問題や困難を早期に発見し、適切な予防策を講じることができる。
  • 緊急の事態や危機が発生した際、連携したアクションを取れば、生徒の安全や福祉を守る可能性が増す。
  • 個人の先生1人が責任を抱え込んでしまうことがない。

以上のような利点はあるものの、これを隠れ蓑にしてしまう先生がいるのも事実です。

例えば、次のようなケースを考えてみましょう。

  • 担任している学級で生徒が問題行動を起こした。対応についてケース会議を開く。担任は経緯を報告し、そこで決まったことを生徒にぶつけていく。
  • 部活動で問題が起きた。顧問は、生徒指導主事と教頭に報告と相談する。その相談の中で出てきた意見をメモして、部員にぶつけていく。
  • 主任が文書を書いた。主幹教諭に「これは必要ないと思うんだけど…」とコメントをもらう。主任がその部分を削除して文書を発出した。

どこが問題なんだろう?

ミスタ

問題なく見えます。問題ない場合もあります。
しかし、判断をチームに委ねているだけだとしたら、どうでしょう?

判断を委ねる仕事の仕方を続けてしまう

3つのケースを挙げました。それぞれ具体が決まり、対応していきます。

その対応が上手くいけば、問題になることはありません。

しかし、対応が失敗したとき、上記の3人はどんな思いを持つでしょうか?

きっと、チームで決めたことだから…上司が言ったことだから…言われたことをしたんだけど…と、考えてしまうのではないでしょうか。

逃げの感情出てきてしまうのです。

言い換えれば、責任を逃れているのです。チームの責任、上司の責任にしてしまっているのです。

逃げ=責任逃れを優先する先生たちの思考

物事に対応する際は、次のような手順が一般的です。

  • 「思考」…どうやって対処しようと考え、
  • 「判断」…じゃあこうしようとかやめようと判断し、
  • 「表現」…生徒や問題に対峙していく。

そして、主体的ではない仕事の仕方をする先生は次のように考えるのです。

自分が報告し、相談を持ちかけて、チームで思考し、チームで判断し、自分が表現していく。

この考え方をしていると、多くの場合、「表現」の部分が杜撰になってしまいます。

それは、自分の「判断」ではなく他人の「判断」による結論を、ただ「表現」しているからです。

ミスタ

厳しいことを言います。
これであれば、ロボットと同じです。AIには負けています。

チームや教職員集団の中で、主体的に仕事をする

チームで対応する時、チームで思考し、チームで判断しします。

そして、表現者である先生は、もう一度「思考⇒判断」をやり直すのです。

もしくは、チームで話し合っている時に「思考⇒判断」をするのです。

チームや上司の意見、判断 ⇒ 「思考⇒判断⇒表現」

このような仕事の仕方をしている先生は、実力がどんどんつき、信頼をもらえる先生になっていきます。

誤解を恐れずに言えば、

先生が生徒や保護者、問題に対峙して「表現」表現する時、参考意見として、チームや上司を利用するような考え方です。

チームでもらった意見を元に、思考することから始めるのです。

そして「これでいこう」「上司がそう言ったけど、違うんじゃないかな。もう一度意見交換しよう。」などと判断するのです。

そして自分自身の納得できた判断で、表現していくのです。

まとめ

自分で思考し、判断し、表現する。上手くいく、いかない関係なく、自分でやったことは自分で責任を取るつもりで仕事をしていく。

実際には、先生方の言動の責任は校長にあります。

しかし、1人のプロの教師として、主体的に、責任をもって働かなければ、チームや上司の言いなりになるロボットです。

最後は、自分自身で「思考⇒判断⇒表現」する先生を目指しましょう。

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